クオリティアップで

ヱビスのある幸せを伝える


  サッポロビールは年初の事業方針で、2016 年を「ビール強化元年」と位置付けた。「ヱビスビール」と「サッポロ生ビール 黒ラベル」に徹底的に注力する計画だ。新たなスタートに向けて、プレミアムビールの先駆け「ヱビスビール」はどんな展開をみせる。  

ヱビスビール

 

 

サッポロビール株式会社

 
営業本部 ブランド戦略部
ヱビスブランドグループリーダー
岸 裕介さん

ビールだからこそ体現できるものを強化

「 ビール強化元年」についてブランド戦略部の岸裕介ヱビスブランドグループリーダーは「いまお客様のビールの飲み方が少しずつ変わってきています。様々なビールテイスト飲料を爽快に楽しむ一方、本格的なプレミアムビールはゆっくり味わい、その時間を楽しんで飲む方が増えています。ビールだからこそ体現できるものを楽しみたいというニーズに応えるために強化を図ります」という。
 昨年「黒ラベル」は21 年ぶりに前年を上回るなど同社のビールは前年プラスとなった。「ヱビスビール」は対前年比98.8%だったが、プレミアムビール市場自体は、前年を3~
4%割り込んだ。「その中では堅調だったと見ています。〝深み味わうヱビス〟や歳暮限定の〝ヱビス冬のコク〟の投入も奏功し、ギフトは3年連続の前年越えとなりました」(岸リーダー)。父の日、お盆、年末などハレの日はヱビスを飲もうという訴求が受け入れられた。

より上質なコクへの進化を伝える

 強化元年の今年3月、ヱビスビールはクオリティアップという形でリニューアルした新しいヱビスを打ち出した。消費者がプレミアムビールに求める味わいであるコクについて、香味バランスを追及してより上質なコクへと進化させた。「ヱビスビールのコクの3大要素は、①厳選素材による「香味の強さ」②独自のヱビス酵母による「深さや広がり」③そして長期熟成(通常の1,5 倍*同社比)による「質感や口当たりの良さ」です。今回は特にコクの「深さや広がり」にこだわりました。ヱビスビール特有の〝ヱビス香〟はヱビス酵母、厳選された麦芽、ハラタウ産ホップからくる香りです。このバランスが少し違うだけで味わいに影響する。これを追及し制御する技術を確立しました」と岸リーダー。発売以来、時代の変化に寄り添いながらヱビスのコクも進化を続けてきたが、今後も常にお客様にとって「上質」なブランドであり続けるために、さらなる進化を目指していくという。
 さらに5月に、ヱビスブランドの新通年商品として「ヱビス マイスター」を発売する。「先述した通りお客様のニーズが変化しています。自分へのご褒美やゆっくり味わう価値とヱビスの持つ強みを活かして開発した商品です」。金のヱビス、「ヱビスプレミアムブラック」「シルクヱビス」に続く4つめの通年アイテムだ。

新しいユーザーへ向けた100 年の計

 今年のテーマは〝ヱビスで愉しむ幸せなひと時〟。最高品質が身近にある幸せを家族や仲間と分かち合うシーンを体験や店頭プロモーションでアピールしていく。
 消費者との接点拡大にも力を入れている。ヱビスの世界観を知ってもらえるヱビスビール記念館は2010 年の開館から132 万人が来場した。全国に15 店舗展開するヱビスバーもさらに拡大する。年齢層が高いビールユーザー層のすそ野拡大が大きな課題だ。新しいヱビスで「新たなコアユーザーを育成」し、新商品を通し「新たな顧客接点の拡大」を図っていきたいと岸リーダー。
 「ヱビスビールは産まれた時からプレミアム。本物のビールを目指し、125 年を超える時間が大きな財産です。鮮度感、進化感を付与して次の100 年に向けて展開します」という。
新たな時代に向けての挑戦元年が始まった。